GYMDONE
← ブログに戻る

お尻の筋トレ|おすすめ種目と週2回のメニュー

GYMDONE 編集チーム

お尻の筋トレ|おすすめ種目と週2回のメニュー

お尻の筋トレは、小さな動きの種目を何十種類もこなすより、股関節を使う種目をいくつか選び、高い負荷で行うことが基本です。ヒップスラストかヒップリフトを1種目、スクワットかランジを1種目、さらにルーマニアンデッドリフトなどのヒップヒンジ種目を1種目選びましょう。週2〜3回取り組み、お尻に十分な負荷がかかるセットを週合計10〜20セット程度行います。設定した回数の上限まで楽にできるようになったら、重量を少し増やすか、回数を1回増やしましょう。

基本はこれだけです。十分な負荷を保ち、使った重量を記録していれば、ジムではバーベル、自宅ではダンベルやリュックでも実践できます。

お尻の筋トレで押さえたいポイント

大臀筋は、股関節を伸ばす動作を担う中心的な筋肉です。スクワットから立ち上がるときや段差を上るとき、デッドリフトで体を起こし切るときに、太ももを後ろへ引くように働きます。筋活動を調べた研究のシステマティックレビューでは、ステップアップ、ヒップスラスト、スプリットスクワット、ランジ、デッドリフト、ベルトスクワットで、大臀筋の非常に高い活動が確認されています(Netoほか、2020年)。つまり、下半身の定番種目でも、お尻をしっかり鍛えられます。

ただし、筋活動の高さだけで判断はできません。筋トレ経験のない若い成人を対象にした9週間の研究では、MRIで確認したお尻の筋肉の成長は、ヒップスラストとバックスクワットで同程度でした。スクワット群では、太ももの前側と内側の筋肉も、ヒップスラスト群より大きく成長しました(Plotkinほか、2023年)。しゃがむ深さも大切です。10週間の比較では、フルスクワットのほうがハーフスクワットよりも大臀筋の体積を大きく増やしました(Kuboほか、2019年)。

実践するうえで、特別な1種目を探す必要はありません。可動域を十分に使い、ヒップスラストとスクワットかランジを組み合わせて、各セットでしっかり負荷をかけましょう。これは、主要な筋群をそれぞれ週2回以上鍛えることを推奨するACSMの2026年版筋力トレーニングガイドラインにも沿った考え方です。

お尻を鍛えるおすすめ種目

表の各行から1種目ずつ選びましょう。自宅向けの種目は、ダンベルやリュック、自分の体重を使って行います。種目をもっと知りたい方は、自宅でできるダンベルトレーニングも参考にしてください。

動きのパターン別・お尻を鍛える種目
動きのパターンジムで行う種目自宅で行う種目セット数 × 回数
ヒップスラスト/ヒップリフトバーベルヒップスラストダンベルヒップリフト、または片脚ヒップリフト3 × 8〜12回
スクワットバックスクワット、またはゴブレットスクワットダンベルを使ったゴブレットスクワット3 × 6〜10回
ランジ/スプリットスクワットブルガリアンスクワットバックランジ、またはスプリットスクワット2〜3 × 左右各8〜12回
ヒップヒンジルーマニアンデッドリフトダンベルルーマニアンデッドリフト3 × 8〜10回
ステップアップボックスを使った加重ステップアップ頑丈な椅子や階段を使ったステップアップ2〜3 × 左右各8〜12回
お尻の側面ケーブル、またはマシンでのヒップアブダクション横向きのレッグレイズ、またはバンドサイドウォーク2〜3 × 12〜20回

中心となるのは、表の上から4行の種目です。ステップアップとヒップアブダクションは、お尻の上部や側面を鍛える補助種目として役立ちます。特に、自宅だけでトレーニングする場合に取り入れたい種目です。

週2回のお尻トレーニングメニュー

月曜と木曜のように、連日にならない日程で次の2つのメニューを行いましょう。高重量のスクワットとヒップヒンジ種目のセット間は約2分、それ以外は1〜2分休憩します。毎回、筋トレ前のウォーミングアップを行い、最初の種目を軽い重量で1〜2セット行ってから始めてください。

  1. メニューA・1種目目:ヒップスラストを3セット × 8〜12回。
  2. メニューA・2種目目:ゴブレットスクワット、またはバックスクワットを3セット × 6〜10回。
  3. メニューA・3種目目:バックランジを2セット × 左右各8〜12回。
  4. メニューA・4種目目:ヒップアブダクションを2セット × 12〜20回。
  5. メニューB・1種目目:ルーマニアンデッドリフトを3セット × 8〜10回。
  6. メニューB・2種目目:ブルガリアンスクワットを2セット × 左右各8〜12回。
  7. メニューB・3種目目:片脚ヒップリフト、またはステップアップを3セット × 左右各8〜12回。
  8. メニューB・4種目目:横向きのレッグレイズ、またはバンドサイドウォークを2セット × 12〜20回。

スクワット、ランジ、ヒップヒンジも含めると、お尻のトレーニング量は1回10セット、週20セットです。筋トレを始めたばかりなら、各種目2セットから始め、最初の1か月でセット数を増やしていきましょう。1回の所要時間は45〜60分です。別の日に上半身のトレーニングを追加したり、この2つを下半身の日のメニューとして上半身・下半身の分割法に組み込んだりできます。

負荷を増やしていく方法

回数を伸ばしてから重量を増やす「ダブルプログレッション」を使いましょう。まず、8〜12回のように回数の範囲を決めます。すべてのセットで正しいフォームを保ち、上限の回数までできたら、次回は重量を少し上げ、範囲の下限の回数から再び増やしていきます。自宅では、回数を1回増やす、下ろす動作に3秒かける、片脚の種目に切り替える、といった方法があります。これが漸進性過負荷で、どの種目を選ぶか以上に大切なポイントです。

多くのセットは、「あと1〜3回はできる」という余力を残して終えましょう。どの程度のきつさかわからない方は、RPEと残り反復回数(RIR)の解説を参考にしてください。週のセット数を詳しく知りたい方には、部位別のトレーニング量の解説も役立ちます。

すべてのセットで、重量と回数を記録しましょう。ヒップスラストではお尻の筋力が早いペースで伸びることが多く、筋トレの記録をつけると、重量を増やせるタイミングがはっきりわかります。

よくある間違い

  • 軽いバンド運動だけで済ませる。バンドウォークやキックバックは補助種目として役立ちますが、お尻の筋肉を大きくするには、高い負荷をかけるスクワット、ランジ、ヒップヒンジ、ヒップスラストが必要です。
  • 動作を浅く済ませる。スクワットやランジを浅い位置で切り上げると、お尻が最も強く働く深い可動域を使えません。
  • ヒップスラストで腰を反らす。肋骨を下げてあごを引き、お尻に力を入れて動作を終えましょう。腰を反らして伸ばし切らないことが大切です。
  • 毎週メニューを変える。記録の伸びを確認できるよう、主要な種目は少なくとも6〜8週間続けましょう。

よくある質問

お尻は週に何回鍛えるとよいですか?

多くの方には週2〜3回が適しています。軽い運動を毎日行うよりも、十分なセット数を週2回に分けて行うほうが、一般的には回復しやすくなります。

自宅でもお尻の筋肉を大きくできますか?

はい。十分な負荷がかかっていれば可能です。片脚ヒップリフト、スプリットスクワット、ステップアップ、ダンベルルーマニアンデッドリフトなら、少ない器具でもしっかり負荷をかけられます。筋力がついてきたら、重さを増やしたり、難しいバリエーションに変えたりしましょう。

スクワットだけでお尻を十分に鍛えられますか?

深くしゃがむスクワットは、お尻をしっかり鍛えられます。ヒップスラストかヒップリフトと、ヒップヒンジ種目も加えると、お尻の筋肉をより幅広く鍛えられ、メニューのバランスもよくなります。この組み合わせから始める女性も多くいます。女性のための筋トレガイドも参考にしてください。

安全に行えますか?

いずれも一般的な筋トレ種目ですが、負荷は少しずつ増やし、鋭い痛みが出る動作は中止してください。けがや健康上の問題がある方、妊娠中の方は、始める前に自分の状態に合ったアドバイスを受けてください。

参考文献